高配当株投資を始めた頃から「安心して持てそうな企業」を中心に選び、業績や事業内容も確認しながら投資をしてきました。
実際に保有していた企業の多くは株価も上昇しており、今振り返っても間違った投資だったとは思っていません。
ただ、投資を続ける中で、
「もっと効率よく配当金を増やすにはどうしたらいいんだろう?」
と考えるようになりました。
企業を調べていくうちに気づいたのは、配当金の原資は企業の利益だということです。
当然ですが、利益が出なければ配当金は支払われませんし、増配を続けることもできません。
それ以来、私は企業の利益や財務状況、株主還元方針なども確認するようになりました。
今回は、高配当株投資を5年間続ける中で私が作った「買わない基準」をご紹介します。
※この記事は私個人の投資基準をまとめたものです。投資に正解はなく、最終的な投資判断はご自身で行ってください。
1. 配当の安定性で見極める「買わない基準」
減配歴がある銘柄
私は過去に減配した実績がある企業には慎重になります。
もちろん、コロナ禍など一時的な要因で減配した企業もあります。
それでも長期保有を前提としているため、配当の安定性は重視しています。
高配当株投資では、今の配当金だけではなく「今後も配当を維持できそうか」を考えることが大切だと思っています。
そのため私は、過去の配当推移を必ず確認するようにしています。
配当性向が高すぎる銘柄
私が必ず確認する指標の一つが配当性向です。
配当性向とは、企業が稼いだ利益のうち何%を配当に回しているかを示す指標です。
私は配当性向40%以下を一つの目安にしています。
なぜなら、利益のほとんどを配当に回している企業よりも、
・将来の増配
・設備投資
・自社株買い
などに使える余力がある企業の方が安心できるからです。
もちろん配当性向が高い企業が悪いわけではありません。
ただ私は、将来の増配余力が残されている企業を選びたいと考えています。
株主還元方針が見えない銘柄
最近は企業の株主還元方針も確認しています。
例えば、
・累進配当
・DOE(株主資本配当率)
などです。
累進配当とは、原則として減配せず、維持または増配を目指す方針のことです。
DOEとは、利益だけではなく株主資本を基準に配当額を決める考え方です。
もちろん、これらを掲げているから絶対安心というわけではありません。
それでも私は、企業が株主還元をどのように考えているのかを知る材料として確認しています。
2. 財務の健全性で見極める「買わない基準」
自己資本比率が40%未満の銘柄
自己資本比率とは、会社の資産のうちどれだけが自社のお金でまかなわれているかを示す指標です。
一般的に高いほど財務体質が健全だと考えられています。
私は自己資本比率40%以上を目安にしています。
借入に頼りすぎず、不況時にも耐えられる企業の方が安心して長期保有できると考えているからです。
純資産が少ない銘柄
私は純資産も確認しています。
純資産とは、会社が保有する資産から負債を差し引いたものです。
純資産が大きい企業の方が、財務的な余裕があると考えています。
私の場合、中小型株であれば純資産500億円以上を一つの目安にしています。
これは一般的な基準ではなく、私自身が安心して保有するための基準です。
3. 稼ぐ効率と事業内容で見極める「買わない基準」
ROEだけ高い銘柄
私が以前より意識するようになったのが、ROEと自己資本比率をセットで見ることです。
ROEは企業の「稼ぐ力」を表す代表的な指標です。
一般的には高いほど効率よく利益を出している企業と考えられます。
ただ、ROEは高ければ良いというものでもありません。
例えば、
A社
・利益10億円
・純資産100億円
・ROE10%
B社
・利益10億円
・純資産50億円
・ROE20%
この場合、利益は同じなのにB社の方がROEは高くなります。
数字だけを見るとB社の方が魅力的に見えますが、純資産が少ないことでROEが高くなっている可能性もあります。
そのため私は、
・ROE
・自己資本比率
・純資産
をセットで確認しています。
高いROEだけではなく、財務面も安定している企業の方が安心して保有できると考えているからです。
営業利益率が5%未満の銘柄
営業利益率は、本業でどれだけ効率よく利益を出しているかを示す指標です。
私は営業利益率が5%を下回る企業には投資しません。
なぜなら、利益率が低い企業は、
・景気悪化
・原材料高
・人件費上昇
などの影響を受けやすいと考えているからです。
もちろん業界によって差はあります。
それでも私は、営業利益率5%以上を一つの目安にしています。
事業内容に安心感が持てない銘柄
私は数字だけではなく、事業内容も重視しています。
例えば、
・複数の事業を展開している
・大手企業との取引がある
・官公庁や政府関連との取引がある
・今後も需要が続くと考えられる事業を行っている
こうした企業は、長期保有する上で安心感があります。
どれだけ数字が良くても、事業内容に納得できない企業には投資しません。
4. まとめ:一度買ったら終わりではなく定期的な見直しを
高配当株投資を続ける中で感じるのは、企業も変化すれば、自分の投資基準も変化するということです。
私自身、以前保有していた企業を否定しているわけではありません。
当時の自分なりに考え、納得して購入した企業ばかりですし、実際に株価が上昇した銘柄もたくさんありました。
ただ、投資経験を積む中で、
「今ならこの価格で買うだろうか」
「今の投資方針に合っているだろうか」
と考えるようになりました。
企業の状況も変わりますし、自分の投資スタイルも変わります。
だからこそ、一度買ったら終わりではなく、定期的に見直しながら、その時々で最善の選択ができているか確認することも大切だと思っています。
株式投資に正解はありません。
だからこそ、自分なりの基準を持ち、自分で調べて納得した上で投資することが大切だと私は考えています。
【おすすめの関連記事】
今回は「買わない基準」をご紹介しました。
では逆に、私は実際にどんな数字を見ながら企業を選んでいるのでしょうか?
詳しくはこちらの記事でまとめています。

また、高配当株投資を続ける中で、私は単純な高利回りよりも「増配する企業」を重視するようになりました。
その理由はこちらの記事で詳しく解説しています。



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